換毛期はいつからいつまで?犬と猫で違います
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ある朝、急に毛が抜け始める。掃除機をかけても夕方には床が毛だらけ。「これ、いつまで続くんだろう」と思いながら、毎日コロコロを転がしている。
換毛期の話は「春と秋です」で終わらされがちですが、実際にはそのとおりにならない子のほうが多いです。理由があります。
先に結論
- 本来の換毛期は春(3〜5月)と秋(9〜11月)。それぞれ3〜4週間ほど
- 切り替えのスイッチは気温ではなく日照時間です
- だから室内飼いの子は時期がぼやけます。照明で日照が長いままになるため、年中だらだら抜けることがあります
- ダブルコートかシングルコートかで、抜ける量が桁違いに変わります
- 左右対称の脱毛、地肌が見える、かゆがる。この3つは換毛期ではありません
なぜ年2回なのか
犬や猫の毛は、外側の硬めな毛(オーバーコート)と、下に密生するやわらかい毛(アンダーコート)でできています。季節の変わり目にまとめて抜けるのは後者です。
春はアンダーコートを捨てて夏毛に、秋は逆にアンダーコートを増やして冬毛にする。この切り替えを体が判断する手がかりが日照時間です。気温ではありません。
ここが室内飼いで狂います。夜も部屋が明るく、日照時間の変化が体に伝わりにくい。すると換毛のスイッチがはっきり入らず、少しずつ年中抜け続ける状態になります。「うちの子は換毛期がない代わりに、いつも抜けている」というのは、この状態です。
ダブルコートかシングルコートか
抜け毛の量を決めるのは、季節よりもこちらです。
| ダブルコート(抜ける) | 柴犬、コーギー、ポメラニアン、ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキー、ジャーマンシェパード、ラブラドール など |
|---|---|
| シングルコート(抜けにくい) | トイプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、シーズー、パピヨン、イタリアングレーハウンド など |
柴犬とコーギーは別格です。換毛期には、毎日ブラッシングしても追いつかないほど出ます。逆にトイプードルはほとんど抜けない代わりに、伸び続けるのでカットが要ります。
猫の場合、ほとんどの猫はダブルコートです。長毛種(メインクーン、ラグドール、ノルウェージャンフォレストキャット、ペルシャ)は量も多く、毛玉になりやすい。短毛種でも換毛期の量は相当なものです。
換毛期にやること
短く、毎日
週に1回30分より、1日2〜3分を毎日のほうが回収量は多くなります。1回が長いと嫌がられて、次から逃げられます。
抜ける前に取る
換毛期に効くのは、この順番です。服や床から取るのは、一連の作業の中でいちばん効率が悪い段階になります。抜けかけの毛を先に回収してしまえば、部屋に落ちる量も服につく量も減ります。
道具は「使えるもの」を選ぶ
| スリッカーブラシ | 長毛・ダブルコート向け。回収量は最大。ただし強く当てると皮膚を傷めます |
|---|---|
| ラバーブラシ | 短毛向け。マッサージを兼ねられる |
| グローブ型(ミトン) | 道具を嫌がる子向け。撫でる動作のままなので逃げられにくい |
| コーム | 毛玉をほぐす用。大量回収には向きません |
回収量が最大の道具より、うちの子が嫌がらない道具のほうが結果的に多く取れます。使わせてもらえない道具の回収量はゼロです。
これは換毛期ではありません
季節性の抜け毛と、そうでないものは見分けられます。次の様子があるときは、道具の問題ではありません。
- 左右対称に薄くなっている(ホルモン系の疾患でよくある出方です)
- 地肌が見えるほど抜けている
- かゆがる、なめ続ける、フケが多い、赤みがある
- 抜け毛の量が急に変わった
- 元気や食欲も一緒に落ちている
これらは皮膚炎、アレルギー、ホルモンの病気、ストレスなどが背景にあることがあります。ブラシで解決するものではないので、獣医師にご相談ください。
この記事で触れた商品
- ペット用 抜け毛取りミトン 両面タイプ — 手にはめて撫でるだけ。ブラシを見せると逃げる子に
ほかにも抜け毛とお掃除ページに、毎日の掃除を減らすための商品をまとめています。当店では2点以上のご購入で自動的に10%OFFになります。
服についてしまった毛の取り方は、抜け毛が服につくときの記事に詳しく書いています。
まとめ
- 本来は春と秋、それぞれ3〜4週間
- 切り替えは気温ではなく日照時間。室内飼いだと時期がぼやけて年中抜けます
- 量を決めるのは季節よりダブルコートかシングルコートか
- 短く、毎日。抜ける前に取るのがいちばん効きます
- 左右対称の脱毛・地肌が見える・かゆがる、は換毛期ではありません
※本記事は一般的な情報の整理です。抜け毛の量や皮膚の状態は個体差が大きく、疾患が隠れていることもあります。気になる変化がある場合は獣医師にご相談ください。