草の上でくっついて眠る白い犬と灰色の猫

犬と猫の抜け毛が服につく。取るより先にやることがあります

黒いコートを着ようとして、肩を見てやめる。猫や犬と暮らしていると、何度もこの場面があると思います。

粘着ローラーを買い足す前に、一つだけ先に書いておきたいことがあります。服についた毛を取るのは、一連の作業の中でもっとも効率が悪い段階です。

先に結論

  • 服から取るより、抜けかけの毛をうちの子から先に回収するほうが、回収量が桁違いです
  • 毛がついた服をそのまま洗濯機に入れると、ほかの洗濯物に移って広がります
  • 抜け毛は病気ではなく、年に2回増えるのが普通です。ゼロにはなりません
  • やりすぎは皮膚を傷めます。毎日長時間やるものではありません

なぜこんなにつくのか

犬や猫の毛には、外側の硬めな毛(オーバーコート)と、下に密生するやわらかい毛(アンダーコート)があります。抜け毛として大量に出るのは後者で、季節の変わり目にこれがまとめて抜けます。

抜けた毛は細くて軽いので空気中を漂い、静電気を帯びやすい布に引き寄せられます。ウール、フリース、ポリエステルのコートにとくにつきやすいのはこのためです。繊維のあいだに毛先が入り込むと、手ではもう抜けません。

順番を逆にする

多くの方は「服についたら取る」から始めています。これを逆向きにします。

① 抜ける前に回収する(ここが一番効く)

抜けかけている毛を、抜ける前に手で回収してしまう。これだけで、部屋に落ちる量も服につく量も減ります。

コツは短く、頻度を多く。週に1回30分より、1日2〜3分を毎日のほうが、うちの子も嫌がりません。

② 服から取る

粘着ローラー 表面の毛には最速。ただし繊維に食い込んだ毛は残ります
ゴム手袋・ゴムブラシ 静電気で引き寄せるので、食い込んだ毛に強い。一方向になでるのがコツ
乾燥機の送風 洗う前に10分かけると、毛がフィルターに集まります

③ 洗濯する

ここでやりがちなのが、毛がついたまま洗濯機に放り込むことです。水の中で毛は外れますが、行き場がないのでほかの洗濯物につき直します。結果、毛のついた服が1枚から5枚に増えます。

  • 洗う前に②を済ませる
  • 柔軟剤を使うと静電気が減り、次に着たときにつきにくくなります
  • どうしても気になる服は、単独で洗うのが結局一番早いです

ブラシとミトン、どちらが合うか

スリッカーブラシ 長毛向け。回収量は最大ですが、強く当てると皮膚を傷めます
ラバーブラシ 短毛向け。マッサージを兼ねられる
グローブ型(ミトン) ブラシを嫌がる子向け。撫でる動作のままなので逃げられにくい
コーム 毛玉をほぐす用。抜け毛の大量回収には向きません

ブラシを見せると逃げる子、道具を嫌がる子には、手にはめるタイプが現実的です。道具を取り出す必要がないので、テレビを見ながらでもできます。ただし長毛の毛玉をほぐす力はありません。ここはコームの仕事です。

やりすぎない

抜け毛が取れるのが楽しくなって、つい長くやってしまいます。ですが同じ場所を何度もこすると、皮膚が赤くなります。

  • 1回は短く。嫌がる素振りを見せたらそこで終わり
  • おなか・内もも・尻尾のつけ根は敏感なので弱めに
  • 赤み、フケ、脱毛の偏りがあるときは使わないでください。抜け毛の量が急に変わったときも同じです。皮膚のトラブルは道具では解決しないので、獣医師にご相談ください

この記事で触れた商品

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まとめ

  • 抜ける前に取る。この順番を変えるのが一番効きます
  • 服から取るときは、食い込んだ毛にはゴムを使う
  • 毛をつけたまま洗濯機に入れない。ほかの服に広がります
  • 道具はうちの子が嫌がらないものを選ぶ。使えない道具は回収量ゼロです
  • 短く、毎日。皮膚に変化があればやめて獣医師へ

※本記事は一般的な情報の整理です。抜け毛の量や皮膚の状態は個体差が大きく、疾患が隠れていることもあります。気になる変化がある場合は獣医師にご相談ください。

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