白と茶色の長毛の猫

猫砂が部屋中に散らばる。マットを敷けば止まりますか?

猫と暮らしていると、トイレから何メートルも離れた廊下で砂を踏む、ということが起きます。

トイレの前に敷くマットを探している方から、いちばんよく出てくる疑問が「これを敷けば、散らかりは止まるのか」だと思います。先に正直に書きます。止まりません。減るだけです。ただし減り方にははっきり差があって、選び方と置き方でかなり変わります。

先に結論

  • マットだけで砂の散らかりがゼロになることはありません
  • 効き目の大きい順は ①トイレの形 → ②砂の種類 → ③マット。マットは3番目です
  • ただしマットはいちばん安くて、いちばん元に戻しやすい。まず試すならここからです
  • サイズが足りないマットは、ほぼ意味がありません

砂はどこから出ていくのか

散らばる経路は3つあります。どれが主犯かによって、打つ手が変わります。

1. 掘るときに飛ぶ

用を足す前後に、猫は前足で砂をかきます。このとき軽い砂ほど遠くまで飛びます。トイレの縁が低いと、そのまま外に出ます。

2. 肉球と毛について運ばれる(これがいちばん多い)

トイレから出るとき、足の裏や指のあいだに砂が挟まっています。猫はそのまま歩くので、数歩ぶんの距離をかけて砂を落としていきます。廊下や寝室で砂を踏むのは、たいていこれです。

3. 出たあとに体を振るう

長毛の子だと、おなかや後ろ足の毛に砂がつきます。少し離れた場所で体を震わせると、そこで落ちます。

効き目の大きい順に

① トイレの形を変える

縁が高いもの、屋根つきのもの、上から出入りするタイプ。とくに上から出るタイプは、出るときに一度足を掛けるので、足裏の砂がその場で落ちます。

ただし、猫が嫌がって使わなくなることがあります。トイレを使わなくなるのは砂の散らかりよりずっと困るので、いきなり全部を買い替えるのはおすすめしません。

② 砂を変える

鉱物砂(細かい) 固まりやすく飛びにくいけれど、粒が小さいぶん肉球に入りやすい
紙砂 軽いので掘ったときによく飛びます。そのかわり落ちても目立ちにくく、掃除は楽
おから砂・木の砂 粒が大きいものは飛びにくいですが、指のあいだに挟まると遠くまで運ばれます

砂を変えるときは、全部を一度に入れ替えないでください。元の砂に新しい砂を少しずつ混ぜて、1〜2週間かけて入れ替えると、拒否されにくくなります。

③ マットを敷く

マットの仕事は、上の「2. 運ばれる砂」を受け止めることです。「1. 掘って飛ぶ砂」にはあまり効きません。ここを勘違いすると「敷いたのに減らない」と感じることになります。

マットの選び方

サイズが足りないと意味がない

足裏の砂は、トイレを出てから数歩のあいだにたいてい落ちます。つまりマットは、出口から猫が数歩歩く距離をカバーしていないと意味がありません。30cm角のマットだと、猫は1歩でまたいでしまいます。

目安としては短辺45cm・長辺60cmあたりが最低ラインです。トイレを壁につけて置いているなら、長辺が手前に伸びる向きに敷いてください。

二層か、一枚ものか

一枚ものは、受け止めた砂がマットの上に残ります。結局そこを掃くことになるし、猫が次に通るところで踏み直してまた運びます。

二層(ハニカム)タイプは、上の層の穴を砂が通り抜けて下にたまります。上を歩いても砂を踏まないので、再拡散が起きにくい。捨てるときは二つ折りにしてトイレに戻すか、ゴミ箱へ。

素材

EVA樹脂・ゴム系 水洗いできて乾きやすい。爪が引っかかりにくい
カーペット・パイル系 砂をよく捕まえますが、中に入り込んだ砂を出しにくい。洗っても乾かない

乗ってくれないことがあります

ザラザラした感触を嫌がる子はいます。マットを避けてジャンプするようなら、全面に敷くのではなく出口側の半分だけに変えてみてください。逆に、マットの上で寝るようになる子もいます。

それでも残る砂は

  • 掃くより、吸う。フローリングでほうきを使うと、細かい砂はかえって散ります
  • カーペットに入った砂は、粘着ローラーよりゴム手袋でなでるほうが取れます
  • トイレ周りをフローリングの上に集約するだけでも、掃除の手間はずいぶん違います

この記事で触れた商品

ほかにも抜け毛とお掃除ページに、毎日の掃除を減らすための商品をまとめています。当店では2点以上のご購入で自動的に10%OFFになります。

賃貸での猫の悩みでは、爪とぎ防止シートと退去費用の話も別の記事で整理しています。

まとめ

  • マットは「運ばれる砂」を受け止める道具。掘って飛ぶ砂には効きません
  • サイズは45×60cmが最低ライン。小さいとまたいで終わります
  • 一枚ものより二層タイプのほうが再拡散しにくい
  • もっと減らしたければ、次は砂の種類、その次がトイレの形
  • トイレ関連を変えるときは、必ず少しずつ。使ってくれなくなるのが一番困ります

※本記事は一般的な情報の整理です。猫さんの性格や体格、トイレの置き場所によって合う方法は異なります。排泄の回数や様子に気になる変化がある場合は、獣医師にご相談ください。

ブログに戻る