部屋の椅子でくつろぐ黒と白の猫

ソファで爪をとぐ猫。やめさせるより、場所を移すほうが早い

叱っても、その場はやめるけれど、見ていないところでまたといでいる。猫の爪とぎは、だいたいこの繰り返しになります。

先に書いておくと、爪とぎ自体をやめさせることはできません。爪の手入れ、マーキング、伸びを兼ねた本能的な行動だからです。できるのは、とぐ場所を移すことだけです。

先に結論

  • 叱る・水をかけるなどの「嫌なことで覚えさせる」方法は、見ていないときにとぐだけになりやすい
  • セットで考えます。ソファをとぎにくくする+代わりをすぐ隣に置く
  • 代わりの爪とぎは、部屋の隅に置いた時点で失敗します
  • 縦にとぐ子と横にとぐ子がいます。合わない形を置いても使いません

なぜよりによってソファなのか

猫から見ると、ソファは爪とぎの条件をすべて満たしています。

1. 繊維に爪がちょうどよく引っかかる

布張りの織り目も、レザーの表面も、爪を引っかけて引くのにちょうどいい硬さです。壁紙より手ごたえがあります。

2. 重くて動かない

爪をとぐとき、猫は体重をかけて引きます。グラグラするものは使いません。市販の軽い爪とぎが使われないのは、これが理由のことがあります。

3. 人がいる場所だから

爪とぎにはマーキングの意味があります。目立つ場所、人が集まる場所でこそとぎたい。だから、代わりを部屋の隅に置くのは逆効果なんです。

移すための3つの手順

① 今とがれている場所の、すぐ隣に置く

「いつか気づいてもらう」ではなく、ソファの角に接する位置に置いてください。覚えたら、数週間かけて置きたい場所へ少しずつ寄せていきます。

② 縦か横かを見てから選ぶ

いまどうといでいるかを思い出してください。

ソファの背や壁で立ち上がってとぐ 縦型(ポール)。伸びをした高さが必要です
座面やラグを横からこする 横型・鉢型。床に置くタイプ
両方やる 2つ置く。猫は気分で使い分けます

鉢型(ボウル型)は、側面でといてそのまま中で寝る使われ方をします。爪とぎと寝床を兼ねるので、置き場所を二つ取られずに済みます。

③ ソファ側を「とぎにくく」する

代わりを置くだけでは、ソファのほうが楽しいと思われたらそちらに戻ります。透明の爪とぎ防止シートを貼ると、爪が引っかからなくなります。

この「塞ぐ」と「代わりを置く」の同時進行が、もっとも確実です。片方だけだと、だいたいソファか別の家具が犠牲になります。

使ってくれないときに疑うこと

  • 置き場所が遠い。一番多い原因です。もっと近づけてください
  • 形が合っていない。縦にとぐ子に床置きのマットを置いても使いません
  • グラつく。体重をかけて安定しないものは選ばれません
  • 数が足りない。目安は「頭数+1つ」。寝場所とリビングに1つずつは欲しい
  • 古びすぎている。段ボールは消耗品です。とぎしろがなくなると使いません

やらないほうがいいこと

叱る・水をかける・大きな音を出す。その場では止まりますが、猫は「爪とぎが悪い」ではなく「人がいるときは悪い」と覚えます。結果、留守中にとぐようになるだけです。人がいるときに隠れる行動が増えるのも、長い目で見ると損です。

爪切りは家具へのダメージを小さくしますが、爪とぎ行動そのものは減りません。両方やるのが現実的です。

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賃貸の壁にシートを貼るときの注意は、退去費用と貼り方の記事にまとめてあります。

まとめ

  • 爪とぎは本能。やめさせるのではなく、場所を移す
  • 代わりは今とがれている場所のすぐ隣に。隅に置いたら使いません
  • 縦か横かを見てから形を選ぶ
  • ソファ側をとぎにくくして、塞ぐと代わりを同時に
  • 叱るのは逆効果。留守中にとぐようになるだけです

※本記事は一般的な情報の整理です。爪とぎの回数が急に増えた、同じ場所をしつこくなめるなど、いつもと違う様子があるときはストレスや体調が背景にあることもあります。気になる場合は獣医師にご相談ください。

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